四国圏カーボン・オフセット推進協議会

  • 〒780-0046
  • 高知県高知市伊勢崎町8番24号
    高知県山林協会内
  • TEL.088-822-5331
  • FAX.088-875-7191

連載コラム「未来への挑戦」(第1号)

連載コラム「未来への挑戦」 第4号

みなさん、ご無沙汰しています。第3号から相当時間が経過したため、年末のご挨拶もすることなく年が明けてしまいました。
本年も変わりなくご愛顧ください。どうぞよろしくお願いします。

今年最初の第4号では、昨年11月16日(日)に開催されましたキッズフェス「こうち山の日」森林総合センター祭、11月30日(日)の「第1回森のこども祭」、12月4日(木)の「カーボン・オフセットマッチングin Kochi」、12月5日(金)の「四国で感じるカーボン・オフセットの旅」等についてお伝えします。

夏休みの宿題を数日で済ます子供のように、たまった“宿題”を突貫工事で済ます失礼をお許し下さい。

キッズフェス「こうち山の日」森林総合センター祭

日時:11月16日(日)10:00~15:00
場所:高知県森林総合センター(香美市)

写真はこちら

昨年に引き続いて、「キッズフェス」に出展した。文字通り子供のお祭りだ。1,000名程度の来場者が期待できる。今日は、県内あちこちでイベントが行われているようで、果たしてどうなるだろう。我がブースは、環境クイズ、オフセット農産物販売、輪投げだ。

環境クイズは、相変わらず盛況。86人の子供たちがチャレンジしてくれた。平均の正解率は、これまでの子供向けイベントでは最高の80%であった。地球温暖化の原因は?このまま温暖化が進むと2100年末に海面がどのくらい上昇する?このような大人でも難しい問題で、8割の正解率とは、上出来でしょう。

イベントの最後に、我がブースを1組の親子が訪ねてくれた。クイズをやるとシールをもらえる子供チャレンジキャンペーン(ちびチャレ)に参加するためだ。クイズが終わったのを知ると、半べそをかいたのでかわいそうになり、聞いてみるとブースの場所がわからず探し回ったらしい。わざわざ来てくれて、ありがとう。

EVI環境マッチングイベント2014

日時:11月18日(火)10:00~16:15
場所:東京国際フォーラムB5ホール

カーボン・オフセット関連では今や最大のイベントとなったEVI環境マッチングイベント。早朝からの設営に備え、昨晩から前日入りしていた。今回は高知県、愛媛県ともども出展予定だ。他の特定地域協議会の方々も多く出展するようだ。日本橋のホテルから20分くらい歩くと会場到着。7時には会場入りした。誰も来ていないし、受付もまだ準備できていない。

そういった光景を横目で見ながら、我がブースの準備に取りかかる。段取りよろしくゆっくり作業しても1時間で設営を完了した。販売はできないが、クレジット付き商品も展示している。展示用のノベルティーグッズ(クリアファイル、エコバッグ)もラインナップ。ちょうどその頃高知県のメンバーも着いた。こちらも1時間足らずで準備完了

10時の開会前になると出展者もセミナー会場に入るよう菅谷氏の声が響く。さすがEVIさんだ。 セミナーの内容も盛りだくさん。ともに、一歩前へ。これがコンセプトだ。ただ残念ながらブースの方に人が来ない。もっと来て来て~!だめよ!だめだめ~!去年の流行語大賞がよく似合う空気があった。出展者としては「もっと、来て~!」が願望。

正直、多くの方々とマッチング出来る時間が欲しかった。それでも、高知県が、四国がブース出していると言って訪ねてくれる方も多くありがたいことだった。こういった縁を大切にしていきたいものだ。来年は「ともに創ろう!」がコンセプト。賑やかなイベントになりそうな予感があるが、出来れば販売を自由にしてもらいたい。

愛媛県カーボン・オフセット推進研修会

日時:11月26日(水)13:00~16:50
場所:テクノプラザ愛媛

愛媛県、えひめ先進環境ビジネス研究会主催、当協議会共催の「愛媛県カーボン・オフセット推進研修会」に参加した。今年は、約60名の参加者。本県からも5名の参加だ。1年前に参加し、顔面神経痛で40分講演したことが記憶に新しい。ほぼ完治しているが、油断するとたまにごはんがこぼれる。

講師陣は環境省池田さん、MURC竹田さん、下川町樋口さん、PWC石川さん。コーディネーターはカーボンフリーコンサルティングの池田さんだ。結構、熱っぽい。白熱してパネルディスカッションも盛り上がる。

去年よりは明らかに注目度が高いのが見て取れる。愛媛県でも、新たに協議会を設立しており、前向きなやる気満々だ。我々協議会も、なんとか力になりたいところ。その1つがノベルティーとしての「みきゃん」のクリアファイルだ。ゆるキャラの3位は知名度抜群。存分に力を発揮するだろう。

それともう1つは、国内クレジット関係者を「えひめカーボン・オフセット推進協議会」に加入させること。これも何とか実現できた。J-VERと国内クレジットの垣根を低くしたかったからだ。 充実感たっぷりで夜の街に繰り出した。

第1回森のこども祭

日時:11月30日(日)10:00~15:00
場所:高知市丸の内緑地

写真はこちら

この「森のこども祭」、記念すべき第1回目の開催となる。四国圏カーボン・オフセット協議会の活動メニューにはなかったが、主催者側のお誘いもあり、私たちの活動の方向性と一致していることから出展することにした。

会場は、高知城を囲むお堀端、高知県庁の横にある丸の内緑地だ。果たして、帯屋町、はりまや橋から離れたこんな場所に子供たちは集まるのか?そんな不安がよぎる。また、屋外のイベントでは、集客はお天気に左右されることが多い。せめて、雨が降らないように祈るしかない。予報は、曇りのち雨で降水確率90%だ。

早朝から自前の軽トラで搬入。実行委員の坂本さんお得意のテントや机、いすを持参して、搬入・搬出などをすべて自分で行う「自己完結方式」のため、全て自分たちでやらなければならない。森本、川竹とともに、さあ準備だ。

他のブース出展者も三々五々集まり、準備も整いつつある。スプーンの福留くんも来ている。今日は、少なめの会話で済ます。我々も9時過ぎにはおおむね準備が完了して、車両も移動させた。

実は、搬入時に主催者側の車両誘導係とひと悶着あった。ブース前に駐車した車両が邪魔だから移動しろと言われた。こちらの言い分は、近くに無断駐車している県有車を移動しないと何も解決しない・・持ち主を探せ・・だ。主催者は、こちらの指摘に焦って持ち主を探そうとするがなかなか見つからない。10分後くらいにようやく見つかったようだが、こちらは一瞬でも嫌な思いをしたものだ。

気分を入れ替え、さあ、開幕。こども祭には似合わない来賓の堅い挨拶でスタート。温暖化、CO2の言葉も出てきたから、まあ大目に見て許そうか。天気は今のところ降っていない。がんばれ。

本日の我がブースは、環境クイズ、輪投げ、特産品販売、クレジット付商品販売。メインの環境クイズでは、アンケートも行う。また、輪投げの景品としてカーボン・オフセットのちらしを入れた。少しでも関心を持ってもらうための仕掛け。

ブース位置が高知城の大手門側にあり、スタンプラリーのコースになっていることも手伝って、集客順調。予想以上にクイズに参加してくれた。アンケートにも多く答えてくれている。ありがとう!みんな。

輪投げもまあまあだ。遊んでくれればいい。昔は自分たちで野山を駆け回って遊び、自分たちで遊び道具を作ったものだ。平成の現代は何でもある。自然の中での遊びや体験の機会を与えてあげるのも、我々の役割だ。

クレジット付商品の農産物(春菊、チンゲンサイ)も完売。オフセット商品って何?と質問する方もいた。森林の手入れのために役立っていると説明するとすぐ買ってくれた。以前より、説明しやすくなってきた。

15:00前、にわかに暗くなってきた。雨だ。しかも本降り。主催者はすぐさま15:00で終了のアナウンスだ。予定より1時間早い切り上げだが、環境クイズは166名が参加してくれた。上々の成果と言えるのではないか。環境や温暖化に対する関心度が高いことを証明する結果だ。

子ども向けイベントは残すところ2月7~8日の2日間にわたって開催される「第7回えこらぼの文化祭」だ。「ちびチャレ」も佳境に入る。何とかストラップ全て交換してもらえるようふんどしを締めなおして頑張ろう。

今日も、事故もなく、無事終えたのでひと安心。

カーボン・オフセットマッチング in Kochi

日時:12月4日(木)13:00~17:00
場所:ザ クラウンパレス新阪急高知

昔、プロレス中継をやっていた頃の決め台詞、「本日のメーンイベント~!」ではないが、本年度のメーンイベント「カーボン・オフセットマッチングin Kochi」の紹介である。このイベントは、全国からクレジット創出者、活用者、プロバイダー等を参集してのマッチングイベントである。当然のごとくクレジットの販売促進とカーボン・オフセットの普及を目的としている。そのため、取り組みの紹介だけでなく、オフセット商品の販売、地場産品の販売等なんでもOKとしている。今年も23団体が出展してくれた。もちろん、講演や事例紹介のセミナーも併設している。新しい企画として、クレジット活用企業を対象にして部長表彰を行った。

販売OKは本県だけかもしれない。クレジットが売れないから売れるようにしたい。すごく当たり前のことだ。だから、遠廻しにせずイベント会場で販売する。いわば、オフセット商品の見本市、いや直販所だな。 全国のイベントに行って感じることだが、なぜセミナー中心なのか疑問だ。売れ残っているクレジットを何とかしようという関係者共通の問題意識があるにもかかわらず、あまり販売していないケースが多い。また、セミナーとブースコーナーが別室となっているケースが多い。つまり、休憩時間じゃないとブースコーナーに人が集まらないのだ。なんでだろう?

私の実家は農家だが、普通は収穫した農作物は必ず出荷する。逆に出荷する予定がなければ収穫しない。一部の柑橘類のように保管しておくようなものは別だが。何が言いたいかというと、売る気がなければ売れないということ。

イベントでも、店頭でもいいから、展示して、販売しないと誰も買ってくれないこと。値段も決めなくてはならない。値段が決まっていないクレジットがあるのも現実。これでは、絶対売れない。もちろん、お客さんがいないといけないし、消費者の求めるものがないと売買は成立しない。

四国にあるクレジットのうち4分の3が在庫として残っている。これをなんとかしたいのだ。そればかり考えている。毎年、集客に苦労しているこのイベントだが、年々参加者の乗りがイマイチなのも感じている。やはり、カーボン・オフセット単独での開催は難しい。もう少し広いカテゴリーが必要だ。

あっという間のイベントであった。今年のイベントでも多くの課題が見えてきた。内容、会場、集客、客層、商品・・・それらを解決しながら今後につなげていきたいと考えている。協議会のコンセプトではないが「未来への挑戦」はまだまだ続く。

四国で感じるカーボン・オフセットの旅

日時:12月5日(金)8:10~17:45
場所:梼原町森林組合、中土佐町、黒潮本陣 

マッチングイベントから一夜明け、本日はエクスカーションだ。寒空で雪が心配される。当初は、 25人乗りバス2台をチャーターしていたが、直前の相次ぐキャンセルによって参加者は、わずか9人。さびしいが意地でもやらなければならない。それも、テレビ局が同行取材することが理由の1つだ。

今日の訪問地は、梼原町の排出削減プロジェクトを実施した木質ペレット工場、中土佐町の森林吸収プロジェクト実施地、県内で初めて宿泊施設での排出量をオフセットする予定の黒潮本陣だ。 8:10県庁前集合、いざ出発といきたいところだが1名いない。高知県出身の○○くんだ。ホテルへ見に行ってみる。チェックアウトした形跡がない。フロントから電話してみる。なんと部屋にいるではないか。事情を聞いたところ2度寝したらしい。まだ、準備に時間がかかりそうだとのことなので、先に出発することにした。なぜなら、午前中の予定をキャンセルしないといけない。究極の選択だ。

予定時刻から遅れて出発。運転手によると目的地が雪で、バスがノーマルタイヤなのでまずい。次の休憩場所でバスをチェンジするとのことだ。「道の駅かわうその里すさき」でバス交換。また、参加者2人が乗り込む。しばらくして、寝坊の○○くんがタクシーで追いかけてきた。

全員集合で一路梼原へ。山間に入っていくとだんだんと雪が降ってくる。もう積もり始めている。到着したころには大雪だ。エクスカーションの時はいつも雪になる。森林組合の方の熱心な説明に聞き入る参加者。その参加者たちを撮影、取材するテレビ局クルー。その両方を見ていると、何か面白い。それにしても、外は大雪だ。

ペレット工場も見学してあっという間の滞在時間50分であった。さあ、かつお食べに行こう。

黒潮本陣到着。出てきた料理の豪華さに一同びっくり。財布が心配か。それもそのはず、私が料理を選んだのだ。どの土地へ行っても、その土地の名産、特産品を惜しげもなく食す主義だ。かつお、天ぷら、・・・みんな満足してくれただろうか。この黒潮本陣がオフセットするなんてことはぶっ飛んだはずだ。それほど美味しかったのではなかろうか。

しばしの休憩後、最後の訪問地である中土佐町の森林へ。待ち合わせ場所で中土佐町役場が用意してくれたマイクロバス2台に乗り換え山へと入っていく。ほどなくして、目的地に到着。中土佐町の植田さんから間伐のこと、プロジェクトのこと、商品のことなどについて説明を受けた。 やはり、地域のために森林のためのカーボン・オフセットであってほしいとつくづく思う。

さらに、作業路を徒歩で登っていき、プロセッサーでの造材作業を見学。そのころには、足元はドロまみれ。長靴を履けばよかった。

ここで、取材クルーが動く。神奈川の本澤さん、いの町の山中さん、そして東京の來くんに取材攻勢。なぜツアーに参加したのか。どう思ったか。今後どうするか。矢継ぎ早の質問に、みなさん的確に受け答えする。みなさん若いし、今後の活躍に期待したい。

視察予定は以上で終了。空港まで本澤さんを送り、神奈川での再会を誓う。県庁前で解散。毎度のことながら無事故で万々歳。参加者の皆さんありがとう。そして、梼原町森林組合の皆さん、中土佐町の皆さん、黒潮本陣の皆さんお世話になりました。

環境省が2015年の政策、補助金を語る!成功事例紹介・補助金などの活用法解説セミナー

日時:12月16日(火)13:00~17:00
場所:横浜市

さて、最後は神奈川県横浜市で行われた「環境省が2015年の政策、補助金を語る!成功事例紹介・補助金などの活用法解説セミナー」である。カーボンフリーコンサルティング(株)の本澤さんが世話役だ。プロバイダーをやられている方だ。

我々は、高知県の宇久さん、近藤さんともども協議会としても出展した。相棒は客引の川竹。助っ人に愛媛の隅田さんもいる。周りを見渡すと、あ~いつものメンバーだ。おっ!八峰町の木藤さんだ。

段取りよろしく開会。休憩時間になるとちゃんとブースコーナーへお客さんが来るような間取りとなっている。しかも、セミナー入り口横にブースがあるため絶好の環境。あとは川竹がどれだけ口で勝負するかにかかっている。コミュニケーションは重要だ。

けっこう多くの方々がブースに来てくれた。商品の宣伝にもなった。販売できないのは残念だった。冒頭でもふれたがいつものメンバー、ブース数が少ないかなと印象を持った。みんなで盛り上げていこうという機運が感じられない。いつも、J-COFさん、カルビーさんと一緒になる。他の協議会はどうしたのかな。我々とは、考えている方向性や手段が違うような気がしてならない。みんなで盛り上げましょうよ。

コメントは少ないが、ここ数年ではある程度の達成感を感じたイベントで帰路の足取りはそれほど重くはなかった。まだ、明日あさってとイベントあるし・・・。そうだ、忘れていた。今朝、川竹の靴が羽田空港で壊れたのだ。先っぽがもげたのである。川竹の靴を買わなければならない。雨水が入ってきて浸水している模様。みなとみらいの適当な靴屋で、手頃な値段の靴を買う。人は裸足では生きられないことを思い知らされる、そして靴のありがたさが解る一瞬である。

温暖化対策フェア2014

日時:12月17日(水)~18日(木)10:00~17:00
場所:東京都大田区

とくに報告する予定はなかったが、横浜のイベントの流れで温暖化対策フェア2014に出展した。関東経済産業局の主催だ。昨年、高知に情報収集のため来ていただいた縁で、高知県と高知県オフセット・クレジット認証センター合同で出展となった。

初日の今日は、県の二宮さんが初の県外出張で応援に来てくれた。大いに助かる。ブース全体を見渡すと、周りは色んな企業(電気メーカー等)が多い。環境省のイベントとはちょっと趣が違う。そんな中でも高知や四国の取り組みを知ってもらう。環境省が作ったカーボン・オフセットのガイドブックも並べて欲しいと事務局に頼んだとき、一瞬返事に間があったが、快く置いていただけた。感謝、感激。省庁間の壁が少し薄く低くなった瞬間だ。おかげで用意していた全資料を配布できた。

セミナーも開催していたが、やはり会場とはセパレート。だが、さすが経産省、2日間の集客は498名であったらしい(後日発表)。ただ、実感としてはそんなに多くは感じなかった。

2日目の16:00を過ぎるとそわそわ。飛行機の出発時刻を考えると17:00に会場を出発したい。目立たないように、片付け始める。パネル、ポップ、資料。17:00前にはほぼ荷造り完了。関係者に挨拶して、そそくさと会場を後にする。

最終便に何とか間に合った。横浜市、大田区のイベント3日間の終了だ。いろんなイベントに参加するといろんな課題が見えてくる。普及、啓発の活動そのものの成果だけでなく、そういったイベント開催する立場からの意味でも参考になる3日間であった。

次回の連載コラム「未来への挑戦」(第5号)は2月下旬の予定です。「第7回えこらぼの文化祭」等についてお知らせします。お楽しみに。


平成27年1月26日

四国圏カーボン・オフセット推進協議会 吉川 聖真

ページトップへ戻る